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リスティング広告の始め方は?アカウント開設から初動の調整までを解説(後編)

リスティング広告の始め方は?アカウント開設から初動の調整までを解説(後編)

コチラの記事以前に「リスティング広告の始め方」として解説記事を出しましたが、思いのほか内容が多くなってしまったため、前編と後編に分けています。

今回は後編として解説をしていきます。

  1. アカウントを開設
  2. 広告費用の支払い方法を設定
  3. キャンペーン、広告グループを作成
  4. キーワード、広告文、画像を登録
  5. 広告表示オプションや詳細設定を登録
  6. 計測タグの設置、設定
  7. 広告配信開始
  8. 配信結果をみながら調整

1.~5.までが前編となり、こちらでは6.~8.の内容となります。

前編はこちらから

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【ご相談内容】
人材派遣・営業代行や人材コンサルティングの会社様。
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自社では知見が無く、今回はじめてLPを作っている状態。
そのLPを使って広告運用を考えている。

何もしていない

【ゴール】
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リスティング広告の始め方

上記1.~5.については、リスティング広告をはじめるにあたってのアカウント開設及びアカウント設定についての内容でした。

残りの項目としては、

6.計測タグの設置、設定
7.広告配信開始
8.配信結果をみながら調整

6.計測タグの設置、設定

広告配信のためのアカウントの設定ができたら、次は計測設定を行います。

計測設定は、リスティング広告をクリックした方が訪問するサイト上で訪問者がどのような行動をしているかを計測するための設定のことです。

また、ウェブ上に公開されているサイトには、広告からの流入や、通常の検索から流入される方、SNSなどに記載されているリンクから流入される方などがいますので、計測設定をしていないと誰がどこからサイトに流入し、どんな行動をとっているかを知るためにも必要な設定となります。

計測タグの設定の準備として、最もポピュラーなツールはGoogleタグマネージャー(GTM)です。

まずは、GTMを広告に使用するサイト内に設置をします。

GTMを設置することで、その後サイト内で様々な計測設定を行いますが、それらの設定をGTM内で済ますことができます。

GTMを設置すること自体も、知識が必要となってくるので社内のウェブ担当の方にお願いをするか、制作会社等にご相談ください。

GTMはGoogleが無料で提供しているツールなので、Googleのアカウント(Gmail)を所持していれば無料で使用することができます。

GTMの設置ができたら、いよいよ計測設定をしていきます。

計測設定は大きく2つあります。

  1. Googleアナリティクス:訪問者がどこからの流入したかを計測、特定の行動を計測
  2. 広告媒体毎のコンバージョン計測:広告媒体の管理画面に反映させるための特定の行動を計測

Googleアナリティクスは、現在はGA4という通称になりますが、こちらもGoogleアカウントを所持していれば無料で使用することができるツールです。

サイトに訪問した方は、広告をクリックした方なのか、それ以外の別の方法なのかを把握できたり、サイト内での特定の行動を「イベント」として計測できます。

特定の行動の例としては、電話ボタンをタップしたとか、問い合わせ完了ページに到達したなどが挙げられます。

広告媒体毎の計測タグとは、Google広告やYahoo広告のアカウントの管理画面に「コンバージョン」という形で特定の行動を記録させるために設定するものです。

これをしておくことによって、Google広告で○○件の購入や問い合わせがあった、Yahoo広告では○○件だったということがわかります。

GA4の設定だけでも確認をすることは可能ですが、広告媒体にコンバージョン数を反映させることは、媒体側の学習機能を使用した入札戦略にも影響を及ぼすので、どちらも設定をする必要があります。

弊社にお問い合わせがあるパターンの一つに、計測設定をせず、とりあえず広告配信を始めていたり、設定がわからないから放置している、というケースもあったりします。

あまり知識のない状態で広告配信をスタートさせている場合は、計測設定の重要さの認識がなかったり、そもそも気にしていなかったりすることがありますので注意が必要です。

7.広告配信開始

広告アカウントの開設、アカウントの設定、計測の設定が完了したら、いよいよ広告配信の開始です。

広告配信の開始前にも上記項目はザっと確認を行います。

やったつもりがやれていない設定などがあったりするので、配信開始までに何度か見直すことをお勧めします。

広告配信の開始は、広告アカウントで行いますが、キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告文の単位で配信のオンオフが可能です。

どこかがオフになっているだけで広告は配信されないので、このあたりも事前に確認を行い、キャンペーンのオンでスタートできるようにするなどの準備をしておくとよいでしょう。

8.配信結果をみながら調整

広告配信開始の当日は、配信設定をオンにしたからといって即時広告表示が開始されるわけではありません。

また、広告アカウントには広告表示回数や、広告のクリック数などが計測され表示されますが、こちらも即時表示されることはありません。

広告配信当日の最初の数時間は、30分おきごとに広告アカウントを確認して、まずは広告配信(広告表示)されているかの確認を行います。

もし、時間が経っても広告表示か確認できない場合は、配信のオンオフの設定に誤りがあったり、想定して設定した入札価格が低すぎたり、ターゲット設定が狭すぎることで広告表示対象のユーザーがいなかったり、などと初期設定に問題がないかを見直します。

広告が表示される場合は、早ければ30分以内、遅くとも数時間で表示はされています。

配信の翌日からしばらくの間は、前日の広告配信のチェックを行います。

前日使用した広告費、配信予定時間中にきちんと広告表示があったかなど、広告アカウント内では時間単位で配信状況の確認をすることができます。

広告費を使いすぎて、予定時間より早く1日の広告配信が停止してしまっていたりするときは、配信ボリュームに対して広告クリックが多い状況なので無駄な配信を減らしていくようにします。

見るべきポイントは、配信時間、配信エリア、入札戦略/価格、キーワード数、検索語句などが挙げられます。

逆に、予定していた広告費に達していないときは、もっと広告表示を増やせないかや、もっと上位の広告表示にさせられるのではないかなどを検討し、配信量やクリック数を増やすことを考えていきます。

広告配信の状況については、その日でわかることや、2~3日でわかること、週単位でわかること、月単位でわかることがでてきます。

検索語句の除外設定などは、前日を振り返ればわかることもありますが、1日の予算は曜日の違いなどでクリック数に変動がでたりすることもあるので、週単位で見た方がいい場合もあります。

広告配信を始めたら、毎日広告アカウントを確認することは必須ですが、良くも悪くも一喜一憂しすぎることなく、なぜこの状況になっているかを想像しながら、明確な理由をもって調整をしてみると良いと思います。

調整の結果が常に正しいことはなく、誤った判断をしてしまうこともあるかもしれませんが、毎日広告アカウントに向き合っていることで、大きなマイナスになることを防ぐこともできます。

一番危険なのは、広告配信を開始してから広告アカウントを全くみていない、ということです。

特に広告配信初期は、無駄な配信をしてしまっていることが多いので、少なくとも1日に1回は配信状況を確認するようにしましょう。

まとめ

前編、後編と2回にわたり「リスティング広告の始め方」について解説してきました。

代理店では、何度も新規アカウントの作成を行っているので、配信したい内容が決まっていれば数日で配信を開始できます。

自社で初めてリスティング広告を配信するとなると、配信までの準備に時間をとられてしまうこともあるかと思います。

リスティング広告配信までの解説ブログなどは多く存在しており、くまなく調べていけば初心者でも広告配信はできますが、配信までの準備期間や配信後の管理体制ができていない状態での広告配信は時間と費用のロスを起こしてしますこともあります。

今回の解説で、リスティング広告を始めるうえで行っている概要は何となくでも把握できると思いますので、自社でできるのか、代理店に任せた方が早いのかをご判断いただければと思います。

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