リスティング

レスポンシブ検索広告の広告カスタマイザとは?

レスポンシブ検索広告の広告カスタマイザとは?

リスティング広告を配信するにあたって、重要な要素の一つとなるのが「広告文」です。

「広告文」はGoogleやYahoo!などでリスティング広告を実施する際に、検索ユーザーが最初に目にする自社のアピールポイントになります。

検索ユーザーにクリックしてもらいたくなるような「広告文」を作成することが重要ですが、検索ユーザーの一人ひとりに合った内容にするには数多くの広告文を作成しないといけない場合があります。

そのようなときに使えるテクニックが広告カスタマイザ=アドカスタマイザーです。(Googleでは広告カスタマイザ、Yahoo!ではアドカスタマイザーと呼びますが内容はほぼ同じです)

今回は広告カスタマイザについて解説していきます。

FFC広告代行は多数のご相談に対応!一例を挙げます。

【ご相談内容】
ホテルの集客施策を探している企業様。
グループ企業内でできなくはないですが、スピード感が落ちるのと、過去にやってきた媒体が古い気がしている。
新しい何かを使って、新規顧客の獲得や宴会場の集客をお願いしたい。

【現状・過去の施策】
・SNS(Instagram・Facebook)
・楽天・一休・じゃらんなどに掲載
・旅行会社経由での雑誌など紙ベースの宣伝方法

【ゴール】
新規獲得・売上UP

広告カスタマイザとは

広告カスタマイザというのは、検索語句に応じて動的に広告文を変更することができる機能です。

一番多く使われるシーンとしては、複数のキーワードがあったときに、広告文にキーワードに合った内容を表示させるということです。

○○、△△、××といった3種類のキーワードがあったときに、通常では3種類の広告文を作成していました。

ですが、広告カスタマイザを使用することで一つの広告文を作っておくだけで、あとはキーワードに応じて3種類の広告文に変更してくれるという仕組みです。

拡張テキスト広告の廃止/レスポンシブ検索広告への移行

広告文の作成方法には、「拡張テキスト広告」と「レスポンシブ検索広告」がありました。

流れからすると、「拡張テキスト広告」が先にあり、「レスポンシブ検索広告」と併用できる時期がありましたが、2024年現在では「拡張テキスト広告」での入稿はできなくなりました。

以前は「拡張テキスト広告」でのみ広告カスタマイザは使用できており、「レスポンシブ検索広告」では使用ができなかったのですが、こちらも2024年現在では使用できるようになっています。

ただし、「拡張テキスト広告」での設定の方法とは異なっている部分があるため注意が必要です。(Google、Yahoo!共通)

広告カスタマイザの使用イメージ

広告カスタマイザを使用して広告文を作成するとき、どこに広告カスタマイザを使用するかを考えます。

レスポンシブ検索広告は、一つの広告に対して半角30文字の広告見出しを最大15個、半角90文字の説明分を最大4個を設定することができます。

広告カスタマイザは、見出しにも説明文にも使用することができます。

例えば、「屋根修理」「雨漏り修理」のキーワードにカスタマイザを設定するとします。

キーワード カスタマイザ①: 広告見出し(半角30文字) カスタマイザ②:広告説明分(半角90文字)
屋根修理 屋根修理はお任せ 大規模な屋根の修繕工事、緊急の部分補修なんでもお任せください
雨漏り修理 急ぎの雨漏り修理なら 急な雨漏りでも即日駆けつけます、カード払い対応可能

カスタマイザ①は見出しに反映させ、カスタマイザ②は説明文に反映させます。

見出し1:カスタマイザ①                        →キーワードに応じて変わる
見出し2:即日訪問、無料見積                 →どのキーワードにも共通する内容
見出し3:実績の多いプロの職人が施工   →どのキーワードにも共通する内容
最大15個まで設定可能。

説明文1:カスタマイザ②     →キーワードに応じて変わる
説明文2:屋根の劣化や雨漏りから大切なお家を守ります  →どのキーワードにも共通する内容
最大4個まで設定可能

このような感じで広告を設定することで、「屋根修理」と検索された方には屋根の内容、「雨漏り修理」と検索された方には雨漏りの内容の広告文へ動的に変更されるようになります。

例では2種類なので、それぞれの広告文を設定してもよいのですが、キーワードの数がもっと多い場合や、重複する訴求が多い場合にはカスタマイザを使用した方が効率が良くなることもあります。

広告カスタマイザの設定方法

Google広告:広告カスタマイザ

Google広告の広告カスタマイザの設定方法にはいくつか方法がありますが、ここでは初めて広告カスタマイザを設定する方が一番わかりやすい方法を紹介します。

管理画面から[ツールと設定]-[ビジネスデータ]-[広告カスタマイザ属性]と進みます。

ここでは広告カスタマイザ属性を作成しますが、「属性」と「データの種類」を決めるだけとします。

「属性」とは、このあと広告カスタマイザで変更するためのグループ名となりますので任意の文字を入力します。

「データの種類」とは、テキスト・数値・価格・割合から選択することができる、何を動的に変化させるかの選択肢となります。

上段の例のような、文字を変更させる場合はテキストを選択します。

広告カスタマイザ属性の設定はここで終了し、次は広告カスタマイザを設定したい[キャンペーン]-[広告グループ]-[検索キーワード]に進みます。

ここでは、実際にキーワード単位でどのように広告テキストを変更させるかを入力しますが、デフォルトの状態だと入力欄が見当たりません。

検索キーワードのページ内の「表示項目」から表示項目の変更を選択し、選択項目下部にある「広告カスタマイザ属性」を表示するようにします。

ここで先ほど任意で決めた属性名を選択します。

これで該当するキーワードの広告カスタマイザ属性が変更できるようになるため、カスタム値を選択の上、キーワードに応じて変化させたいテキストを入力します。

見出しをを変更したいのであれば、半角30文字以内、説明分を変更したいのであれば半角90文字以内にまとめます。

注意点としては、最初の属性を決めるときに、見出し変更用なのか説明文変更用なのかを分けておく必要があります。

見出し変更用の属性であれば、全て半角30文字以内、説明文変更用の属性であればすべて半角90文字以内で設定します。

でないと、実際の広告表示の際に動的な変更をしてくれなくなります。

ここまでできたら、あとは実際の広告文作成に入ります。

見出しや説明文の項目に{}を入力すると、広告カスタマイザが選択することができます。

「属性」の選択と、「デフォルトのテキスト」の入力が必要となりますが、「デフォルトのテキスト」とは、カスタマイザで設定したテキストがうまく反映されないときに使用するテキストとなるので、汎用的なテキストを入力しておきます。

広告作成画面では、画面右側に広告表示例がでるため、うまく設定ができていれば動的に変化する広告文を確認することができます。

Yahoo!広告:アドカスタマイザー

yahoo!広告のアドカスタマイザーの設定は普段使っている管理画面からはできず、「Yahoo!検索広告キャンペーンエディタ」を利用する必要があります。

キャンペーンエディターの導入方法などは本件から外れるため割愛しますが、導入後にやるべきことはGoogle広告とほぼ同じです。

[共通ライブラリ]-[アドカスタマイザー属性]-[アドカスタマイザ―属性の作成]へ進みます。

ここではGoogle広告と同様に、属性名とデータの種類を決めます。

その後、どのキャンペーン・広告グループ・キーワードに適応させるかの紐付け作業を行いながら、「値」に変更したいテキストを入力していきます。

広告文を作成するときは、{CUSTOMIZER.属性名:デフォルトのテキスト}を見出し、もしくは説明文に入力します。

Yahoo!広告については、キャンペーンエディターを使い慣れていないと少しハードルはたかくなるかもしれません。

まとめ

レスポンシブ検索広告は、一つの広告に多くの広告文や説明文を設定し、媒体側の判断でユーザーに合った広告文の組み合わせをしてくれるため、メリットが多くある印象もありますが、以前の拡張テキスト広告よりも広告表示のコントロールが難しくなっているという面もあります。

ユーザーに対し、より最適な広告表示をさせるためにも、広告カスタマイザを使用することは効率的にパフォーマンスをアップさせることに繋がります。

ここで紹介した広告カスタマイザの使い方は、その機能の一部となります。

多くのキーワードや多様な広告表現を使用したいときには、広告カスタマイザを利用して効率化できないか検討してみられてはいかがでしょうか。

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