インターネット上で情報収集することが当たり前になってきている状況の中で、ビジネスにおいても自社Webサイトに訪問してもらい、そこから商品やサービスの購入・利用・来店に繋げることの重要性は誰しも理解しているところだと思います。
しかし、実際のところインターネット上に存在する自社の顧客になりうる可能性がある方に、うまくアプローチできていない企業や事業主の方もいらっしゃいます。
そこで今回は、インターネット上での集客=Web集客について、現存する手法と費用やメリット/デメリットについて解説します。
FFC広告代行は多数のご相談に対応!一例を挙げます。
【ご相談内容】
美容・エステ関連の企業様。
美容事業とファッション事業の2つを展開中。
美顔器の開発・販売やアパレル全般の販売で、TikTok広告を考えている。
【現状・過去の施策】
・何もしていない、社内はリソース不足
【ゴール】
認知拡大がメインで、SNSのフォロワー増にも期待
Web集客を始める前に
Web集客とは、インターネットを介して自社のサイトにインターネットユーザーを呼び込むことです。
その手法が多岐にわたるため、それぞれの手法の理解をしていなかったり、何をしたら良いかわからなかったりで手が出せていないというケースをこれまでみてきました。
Web集客を行うための大前提としては、自社サイトの整備がキチンとできていることです。
前述のとおり、Web集客は自社サイト(SNSなら自社アカウント)にインターネットユーザーを呼び込むことですから、呼び込んだあとの自社サイトが目的が果たせないような状態ではWeb集客を行う意味がありません。
自社サイトでは、商品やサービスを知ってもらいたいのか、購入等のアクションを起こしてもらいたいのかなどの目的を定め、その目的が果たせられるサイトの作りになっているかを検証します。
Web集客の施策を展開するのは、そのあとからとなります。
Web集客の種類
Web集客は、自社サイトへのアクセス数を増やすための施策となりますが、その種類には有料でできるもの無料でできるのもがあります。
では、Web集客の種類について解説していきます。
1.SEO対策
SEOとはGoogleやYahooで検索をしたときに、自社の記事サイトを検索結果に表示させる取り組みとなります。
インターネット上で自社の商品やサービスに関連するキーワードを検索したユーザーに合わせて、調べたいことを解決できる記事サイトを準備します。
うまく検索画面の上位に自社の記事サイトが表示されれば、そこからアクセス数を増やすことができます。
自社で記事を作成するのであれば、かかる費用はゼロになりますし、記事自体は外部へ委託することも可能ですが、記事制作には費用が発生します。
対策をするキーワードに対しての需要や競合の兼ね合いもあるため、必ずしも検索結果の上位に表示できるとは限りませんが、ユーザーにとって有益な記事になることを目指して制作をすることで媒体側の評価はあがるといわれています。
2.MEO対策
スマホで目的地を探すことが容易になったなかで、GoogleマップやYahoo地図などのマップエンジンから自社サイトへのアクセスを流すことができるようになりました。
地図検索の中でも上位表示を目指すことができるため、特に来店を目的とするサービス業などでは取り組むべき施策となります。
自社サイトへの誘導もできますが、マップエンジン上で自社の商品・サービスなどを登録することができるため、そちらの対策が必要となります。
「業種+地名」などで、マップエンジン上に上位表示されるように適宜登録や記事や画像の更新をしていきます。
こちらも自社ですべて行えば無料で利用することができますし、運用代行に委託をすれば費用が発生します。
SEO対策と同様に、競合などの兼ね合いで取り組めば必ず上位表示できるということではありませんが、定期的に地図情報の更新を行うことで、マップ検索ユーザーにとって有益なものとなります。
3.SNS
近年、幅広い年代でSNSのどれか一つは利用されていると考えられます。
- X(旧Twitter)
- LINE
- TikTok
- YouTube
代表的なものを挙げましたが、それぞれに企業アカウントを作成することができ、情報発信をすることができます。
SEOとは違い、企業側から定期的に情報を発信し、各プラットフォームのユーザーにフォローしてもらったり拡散してもらったりすることで認知を広めていきます。
横断的にSNSを利用されている方もいれば、特定のSNSしか利用されない方、年齢や性別、業種などによって利用傾向の高いSNS媒体などが存在するため、自社の商品やサービスがどのSNS媒体ならマッチするのかを検討する必要もあります。
アカウントの運用については、基本的に無料で行えますが、アカウントを継続させていくためには定期的な情報発信が不可欠です。
自社のリソースで難しい場合は運用代行などに外注することも可能です。
4.Web広告(主要)
上記1~3の中ででてきた各プラットフォームでは、優先的に自社サイトや自社SNSアカウントをアピールするために広告掲載することが可能です。
- Google広告(リスティング、ディスプレイ)
- Yahoo広告(リスティング、ディスプレイ)
- Microsoft広告(リスティング、ディスプレイ)
- Facebook広告(SNS)
- Instagram広告(SNS)
- X(旧Twitter)広告(SNS)
- LINE広告(SNS)
- TikTok広告(動画)
- YouTube広告(動画)
主要なWeb広告といえばこちらに挙げた媒体が挙げられます。
広告については必ず費用が発生し、1クリック○○円だったり、1,000回表示で○○円と媒体により異なります。
Web広告も媒体数がたくさんあるため、商品やサービスとターゲットユーザーがマッチする媒体を選択することで効率的になります。
また、リスティング広告とディスプレイ広告、SNS広告ではそれぞれの広告を表示させるためのターゲット選定の仕組みも違うため専門的な知識を有します。
自社で知識を持って運用すれば広告費だけの支出で済みますが、広告運用を外部委託すれば別途代行費用が発生します。
5.Web広告(その他)
主要なWeb広告以外にもインターネット上では、様々な広告媒体があります。
Web広告を利用するうえで一番手になることはないかと思いますが、ここでは媒体名ではなく、広告手法として紹介します。
- ネイティブ広告
- アドネットワーク広告
- アフィリエイト広告
- 純広告
- 記事広告
- メール広告
ネイティブ広告は、スマートニュースやグノシーといったニュースサイトのなかで他のニュースに紛れるような形で自社の広告を表示させることができます。
アドネットワーク広告は、アドネットワーク事業者が複数の広告媒体を抱えており、その事業者をりようすることで幅広いプラットフォームに広告を配信させることができます。
アフィリエイト広告は、自社の商品やサービスを第三者となる方(主にブロガー)のサイト上で紹介をしてもらう方法です。
成果報酬型の広告となりますので、成果が出たときの報酬の決定、支払いが必要かつ、アフィリエイト案件を統括する事業者への登録料などが費用としてかかります。
純広告は、特定のWebサイトにおいて、サイト側が用意している広告枠を期間で買い取る広告手法です。
広告枠を用意しているサイト側の集客力や自社の商品やサービスの相性によって効果が変わってきます。
記事広告は、膨大なPV数をもっているWebメディアに出稿する記事型の広告手法です。
同様にメール広告も同様に、すでに多くのメール会員を保有するWebメディアを利用してメールマガジンで自社を紹介することができます。
ポータルサイト(比較サイト)
特定のジャンルで企業や商品をまとめたWebサイトに、自社の商品やサービスを登録することができます。
例えば、リスティング広告運用代行業者のポータルサイト/比較サイトなども存在しており、一括見積りや同業他社の中から自社を選定してもらうことができれば、仕事を受注できたりします。
利用者の購入や利用の意欲も高い分、競合他社が利用している可能性も高いため、価格やサービスの優位性が求められます。
登録料や問い合わせ1件につき○○円といった費用が発生します。
まとめ
インターネット上に存在する自社の顧客になる可能性がある方にアプローチする方法は、上記の通りたくさんあります。
ただし、いずれの手法も取り組めば必ず集客ができるわけではなく、それぞれの手法の理解すること、また競合他社との競争があることなど簡単なことではないことは想像がつくのではないでしょうか。
ですが、現代では多くの方がスマホを所持し、何か気になることがあれば検索やSNSで調べています。
そういった点からも、Web集客を活用できないのは大きな機会損失となってしまいます。
効率よくWeb集客を行うには、まずは手法を理解し、自社の商品やサービスであればどの手法が良いかをしっかりと検証し取り組むようにしましょう。