TikTokは、今や全世界で利用者を伸ばしているSNSのひとつで、日本でも若年層を中心に最近では30代以降にも認知されるようになってきました。
Facebook、Instagram、X(Twitter)、LINEなど各SNSでのマーケティング戦略に広告利用は欠かせませんが、もちろんTikTok上でも広告配信をすることができます。
企業でTikTokの活用したり、認知を拡大するためにTikTok広告を利用したいと考えるケースはあると思いますが、どうしたらよいかという相談を何件かうけていますので、こちらで解説していきます。
最低限のTikTok広告の知識は得られると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
なおこの記事では、TikTok広告の中の広告メニューの一つである「運用型広告」の解説となります。
はじめての広告配信や、少額でテストマーケティングをしてみたいという方向けの内容となります。
FFC広告代行は多数のご相談に対応!一例を挙げます。
【ご相談内容】
メイクアップ法を指導する教室の運営をしている。
リスティング広告は自社でしているけど思うように獲得が出来ていない。
LPが少し古いので、LP制作もワンセットで出来る所を探している。
今後はアウトソーシングに切り替えてSNS広告もする予定。
【現状・過去の施策】
・自社でリスティング広告を運用
・SNS広告も運用
【ゴール】
新規の獲得
認知度の拡大
TikTok広告/運用型広告とは
最初に確認しておくこととして、TikTok広告の中には4種類の配信方法があります。
- 「起動型広告」
- 「チャレンジ広告」
- 「インフィード広告」
- 「運用型広告」
この中で、上から3つの配信方法については、公式サイトへの問い合わせが必要となり、また費用相場はプランにもよりますが50万から1,000万までと、かなり高額な予算を準備しておく必要があります。
ウェブ広告が初めて、TikTok広告が初めてという広告主様は、まずは「運用型広告」からスタートさせると良いかと思います。
「運用型広告」とは、言葉の通りある程度自身の裁量で広告配信を運用(コントロール)することができます。
予算/課金方式
TikTok運用型広告でできることを解説します。
まず運用型広告では予算を決めることができますが、最低でも1日5,000円は必要となります。
他の配信方法からすれば、かなり少額からスタートをすることができ、初めての方が広告配信するに検討しやすい配信方法となります。
また、広告の課金方式については主に3つの方法があり、
- クリック課金型
- インプレッション課金
- 再生課金型
とありますが、これは広告配信設定時に選択するキャンペーン目的により異なってきますので、課金方式自体選ぶことができたりできなかったりします。
先に設定する1日の予算によって最適化されますし、1日の予算を超える配信にはならないので、まずは選べる範囲で選択すればいいかと思います。
広告配信面/配信ターゲット
次に、広告の配信面についてですが、TikTokの通常投稿に紛れる形で配信されます。
また、TikTokのほかにもTikTokに関連するプラットホームPangleなどにも広告配信ができます。(選択可)
TikTok広告の初手としては、TikTokのみからで良いと思いますが、より多くの認知が必要だったりする場合は、様々なプラットホームに広告を配信してみることも可能です。
そして、動画を視聴しているユーザーのことを考えると、おすすめや自分の好みで視聴している動画の間に広告として表示されるので、嫌悪感を抱かせないかつユーザーの興味関心にあった広告を表示させることが理想となります。
そのために、TikTok運用型広告では、広告表示をさせたいユーザーのターゲティングをすることも可能です。
ターゲティングできる項目は大きくわけて4つあり、
- デモグラフィック
- 興味&行動ターゲティング
- デバイス
- ユーザーリスト
をそれぞれ指定することができます。
「デモグラフィック」では地域、性別、年齢、言語などを選択でき、「興味&行動ターゲティング」ではTikTok側が分類しているカテゴリから選択することにはなりますが、多彩なカテゴリから選択ができます。
運用型広告として配信をする際には、はじめからこれらのターゲティングの正解にたどり着けるということはありません。
最初に想定して設定することは大事ですが、実際には配信後の結果を受けて、より良い方へ改善させていくことに運用型広告の意義があります。
TikTok広告配信に必要なもの
いざ、TikTok広告を開始しようと思ったときは、まずこちらに挙げる必要なものが揃っているか確認が必要です。
- TikTok広告マネージャー
- クレジットカードなどの支払い手段
- ウェブサイト
- 動画広告クリエイティブ
広告配信の設定は、「TikTok広告マネージャー」から行いますので、まずはこちらのアカウントを作成しないことにははじまりません。
「TikTok For Business」というサイトにアクセスをして「広告マネージャー」アカウントを作成しましょう。
その際には、アカウントを所持する個人の登録、その組織のビジネス情報の登録や認証があります。
会社情報がわかるウェブサイトも必要となりますので、正確に入力しましょう。
ビジネス情報にはTikTok側からの審査がありますが、問題がなければ1営業日程度で結果はわかります。
またその際に、広告費の支払い方法を選択する必要がありますが、銀行振込はないため、クレジットカードやPayPalなどの電子決済ができる準備が必要となります。
「広告マネージャー」のアカウント開設ができたら、広告配信設定をすることが可能となります。
広告配信をするうえで必須なものといえば「広告用の動画クリエイティブ」です。
広告マネージャー内で画像素材のみから簡易の動画を作成することも可能ですが、TikTok広告を配信する上で広告成果を左右する一番のものが、「動画クリエイティブ」となりますので、納得のいく動画を準備しておきましょう。
広告の成果計測
TikTok広告に限らず、ウェブ広告を配信する上で広告成果を計測しないことには、広告による売り上げや問い合わせなどのユーザーのアクションがわからず、費用対効果もわからなくなってしまいます。
計測設定をしていなくても「広告マネージャー」では広告がどのくらい表示されていくら費用がかかっているかなどはわかります。
ただTikTok広告の場合だと、広告を起点にLP(ウェブサイト)に訪問してもらいたい、もしくはLPで販売数や問い合わせ数を確認したいとなると、計測タグを設定しなければなりません。
この時必要なタグをTikTok広告では「ピクセル」と呼び、ピクセルをLPに実装します。
また、ピクセルを何に反応させるか、という「イベント」を設定することで、TikTok広告表示→LPへ移動→目的の計測(コンバージョン:CV)という流れを作ります。
自社で広告運用されている場合に、上記のようなCV設定ができておらず広告の効果がわからないという相談をよく受けますが、言葉もややこしければ設定もややこしいことが難点です。
まとめ
TikTok運用型広告について解説してきました。
これを読んで、自身でもできそうということでしたらまずは「広告マネージャー」のアカウント開設から始めてみるのも良いと思います。
概要は分かったけど、自身での設定は難しそうということであれば、弊社のような代理店に任せていただければご要望に応じた設定をすることが可能です。
慣れていれば、最短1~2日で配信の準備が可能ですが、そうでない場合はなかなか配信までたどり着けないかもしれません。
TikTok広告の活用についてお困りがございましたら、お気軽にご相談ください。