GoogleやYahooなどで何か検索をしたときに、検索画面の上部またはページ下部に表示される広告をリスティング広告といいます。
検索者にとって検索画面のトップもしくは検索結果1ページ目に表示される内容が自分にとって必要な情報であればクリックをし、サイトへ訪問してくれます。
何か商品を販売したい、自社にお問い合わせが欲しい、と思う企業はリスティング広告を活用して、何とか自分たちのサイトへ誘導したいと考えます。
では、そのリスティング広告について、どのように始めればよいか?を解説していきます。
リスティング広告は、配信を開始して終わりではなく、配信後の調整も重要となってきますので、配信直後の注意点なども挙げていきます。
初めてリスティング広告を配信する企業やウェブ担当の方の参考になればと思います。
※項目が多くなったため記事を前半、後半にわけています。
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リスティング広告とは?
上記の話は、リスティング広告の中の検索連動型広告となります。
リスティング広告には、「検索連動型広告」「ディスプレイ広告」があります。
- 検索連動型広告…検索結果の画面に表示される広告
- ディスプレイ広告…訪問したウェブサイト内に表示される広告
何か調べものがあったときにGoogleやYahoo、最近ではBingなどで検索をすると思います。
検索画面→検索結果→自分が選んだ(クリックした)ウェブサイト、という流れで進んでいくのですが、検索結果に表示されるのが検索連動型広告、選んだウェブサイト内に表示されるのがディスプレイ広告といいます。
そしてこの2つの広告の総称がリスティング広告となります。
検索連動型広告は、調べものに対し直接自社をアピールするため、クリックされた後の成果に繋がりやすく、ディスプレイ広告は自社以外のサイトに訪問されている検索ユーザーに自社をアピールすることができます。
どちらにも一長一短はありますが、広告配信を開始する際は上記の目的を理解したうえでどの方法を選択するか、ということも重要となります。
リスティング広告の始め方(アカウント設定まで)
リスティング広告を配信できる媒体は、日本ではGoogleとYahooが主流です。
なぜなら、国内の7割~9割はGoogleとYahooで検索をしているからです。
ですが、最近ではMicrosoftがもつ検索媒体Bingからもリスティング広告が配信できるようになりました。
それぞれ、Google広告、Yahoo広告、Microsoft広告などと呼びます。
基本的には、媒体がもつプラットフォームで広告を表示することができるようになります。
どのアカウントで広告を配信するとしても、大まかな流れというものは同じです。
- アカウントを開設
- 広告費用の支払い方法を設定
- キャンペーン、広告グループを作成
- キーワード、広告文、画像を登録
- 広告表示オプションや詳細設定を登録
- 計測タグの設置、設定
- 広告配信開始
- 配信結果をみながら調整
1.アカウントを開設
アカウントの開設については、まずそれぞれの公式ページにアクセスをして新規アカウントを作成します。
Google広告はメールアドレスがあれば比較的容易にアカウント開設ができますが、最近では身元確認が厳重になってきています。
Yahoo広告については、アカウント開設の時点で会社情報の提出やアカウントを所持するための審査があります。
アカウント開設の条件などは、のちに変更されることも予想されますので、その時の条件に合わせる必要があります。
2.広告費用の支払い方法を設定
リスティング広告を配信する以上、広告費の支払いが発生します。
Google広告においては、クレジットカードの登録が必須となりますので、準備が必要です。
クレジットカードを登録したうえで、広告費を振込にすることは可能です。
Yahoo広告は、クレジットカード登録が必須ではないのです。
いずれにしても、どの方法で広告費の支払いをするかは決めておく必要があります。
3.キャンペーン、広告グループの登録
上記1.2が済んだら、広告配信に向けたアカウントの登録作業に移ります。
まずは、キャンペーンを一つ作成します。
キャンペーンとは、配信方法(検索、ディスプレイ)や予算、配信方法や入札戦略などを設定する大きな箱のようなものです。
そのキャンペーンという箱の中に、小さな広告グループという箱を登録します。
広告グループの中には、キーワードや広告文といった広告配信の核になるものを登録していきます。
もし、アピールしたいものが1つなのであれば、キャンペーンと広告グループも1つずつで問題ありません。
アピールしたい商品などが複数ある場合は、1つのキャンペーンの中に2つの広告グループを作ることも可能です。
ただし、1つのキャンペーンの中では、それぞれの広告グループに対しての予算配分ができなかったりするので、商品毎に使える予算が決まっている場合はキャンペーンを2つ作る必要があります。
このように、キャンペーンをいくつ作るとか広告グループをいくつ作るかは、キャンペーンレベルで管理できること、広告グループで管理できることが違うため、複数の商材、商品を扱う際は構成を考えておく必要もあります。
そういう時は、次のキーワードや広告文から考えてあげることで構成の方向がみえてくるかもしれません。
4.キーワード、広告文、画像を登録
キーワードは検索連動型広告で設定をする際に必要な項目で、どんな検索語句に対して広告を表示させたいか、という観点から考えます。
広告文は、検索連動型広告にもディスプレイ広告にも必要な項目で、何を訴求すれば広告を見た方がクリックしてくれるか、という観点で考えます。
画像については、ディスプレイ広告に必要な項目で、自社の商材や商品を魅力的に表した画像を準備する必要があります。
そして、これらの設定によって、広告をクリックしてくれた方が、自社ウェブサイトのどのページに遷移してもらいたいかを考えます。
遷移するページ(商品、商材)が1つだけでいいのであれば、キャンペーンも1つでいいかもしれません。
遷移するページ(商品、商材)が複数あるけど、予算管理は1つでいいという場合は、キャンペーン1つ、広告グループを複数にわけて、ページに合わせたキーワードや広告文、画像を設定してあげればいいかもしれません。
3.4の設定については、それぞれ独立したものではなく、誰に、どのページを、どのような訴求で見せたいかを考えることで広告グループの形が見えてきます。
さらに、予算管理やエリアなどにも条件分岐があるようであれば、キャンペーンを分けていく、ということでアカウントの構成ができてきます。
重要なことは、必要以上に細分化しないことです。
よくわからないから細かい部分を全部分けて過剰なキャンペーン数や広告グループ数にならないようにしてください。
後の管理が煩雑になりますし、アカウントの学習する機能が遅くなる可能性もあります。
5.広告表示オプションやその他詳細設定
キーワード、広告文を作成して登録をすると広告審査に移ります。
広告審査に通過をすると広告配信はスタートさせることができますが、いきなり配信を開始するのは危険です。
配信は一時停止の状態にすることができるので切り替えておいてください。
ここからは、追加で設定のできる広告表示オプションの設定やここまでの設定の見直しをしていきます。
広告表示オプションとは、広告が表示された際に、広告文で設定した以外のアピール項目を設定できるものです。
主に検索連動型広告で使われます。
検索結果の画面に広告文以外で、住所表示ができたり、細かなサービス内容が表示出来たり、価格ページや問い合わせフォームに直接アクセスできるようにできたりします。
GoogleとYahooでは設定できる項目数はことなりますが、可能な限り設定することによって、広告表示されたときの情報量がかわってきますので必ず設定しましょう。
その他の設定については、キャンペーンや広告グループを作成するときに見落としていたりする項目なのでか必ず見直しをするようにします。
- 1日の広告予算
- 配信エリア/除外エリア
- 配信曜日/配信時間
- 配信デバイス
- 年齢/性別
- その他ターゲティング(特にディスプレイ広告)
- キーワードマッチタイプ
- キーワード除外設定
- 入札戦略/入札価格
これらの項目は、最初に設定して、時間がたってからもう一度確認、配信を開始する直前にも再度確認をします。
キーワードと広告文を設定したらあとは良い感じに配信をしてくれるということはなく、これらの設定をおろそかにすることで後で無駄な配信をしていたという事態にならないようにする必要があります。
キーワードと広告文を含めた上記の項目は、配信後の調整の際にも関係する項目となります。
まとめ
ここまで、リスティング広告の始め方の前編として8項目中5項目の解説をしました。
広告配信を開始するにはここまででも出来るようになりますが、効果測定のための計測タグの設置や配信後のチェック項目などは後編で解説します。
リスティング広告を配信することは、慣れていれば簡単に思うかもしれませんが、初めての方がいきなり設定するには少しハードルが高いかもしれません。
出来ていたと思っても、詳細設定が全くできていなかったりすることもあります。
もし配信設定にご不安があったりする場合は、ぜひ弊社にお問い合わせください。