地方都市にある豚まん屋さんの話
友人が地方都市で豚まん屋さんを経営しております。
その店は、地元では超有名店で毎日が行列でTVにも出演したことがあります。
この友人とは同級生なのもあって、飲んだ時などは仕事の話もしたりします。
その時に「結構、経費がかかってる」という話になりました。
現在、「ローカル店舗(数店舗)」と「自社のオンラインショップ」と「楽天市場(冷凍)」の3つで豚まん販売をしているのですが、やはり楽天市場の費用が大きいとの事でした。
自社オンラインショップは、手数料が何もかからないのですが、豚まん屋さんの社内のネット部門のリソース不足という点から、楽天市場の管理を外部の会社に委託をしている状況でした。
委託手数料は売り上げの15%でした。
正直、15%は大きいです。
もちろん、楽天自体の手数料もかかりますが(これは仕方ないとして)、外部委託の手数料が大きいです。
もともと、楽天での売上の比重は一番少ないのに「ここの部分が大きい」と本人は言っておりました。
誰でも思う事は同じですが、楽天を辞めるつもりはないけど、自社のオンラインショップの売り上げを大きくして、楽天の比重を下げたいというのが、本人の希望でした。
楽天市場にかかる費用
では、どのくらいの費用がかかるのか、楽天市場で公開されている費用計算のデータが以下になります。
楽天市場の料金体系
- 月額費用:65,000円(スタンダードプラン)
- 初期登録費用:60,000円
- アフィリエイト経由:売上の2.6~5.2%
- 取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料:月間売上高の0.1%
- R-Messe:月額5,000円(スタンダードプラン)
- 楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5%~3.5%
仮に、豚まん屋さんの月額の売り上げが300万円だった場合の、楽天市場に支払う手数料は345,975円になります。
自社ショップでの売り上げUPに戦略的に成功
その数日後、豚まん屋さんは弊社でネット広告を申し込んでくれました。
理由は、自社のオンラインショップでの売上を伸ばすためです。
自社で売ると大きなメリットがあります。
通販でモノを送る時に会員登録をしてもらう事になるので、後日にメルマガを発信できる点です。
通常のメルマガに加えて、キャンペーンや新商品の案内の発信も出来ます。
今どき「メルマガ?」と思いがちですが、メルマガは大きな戦力になります。
会員が1万人でもいれば、メルマガ送信後に5%が買ったとしても500人が購入してくれます。
メルマガの良い所は、何回もメールを発信する事で、ユーザーとの距離感を縮めれる点です(内容にもよります)
これによって、購入率が上がります。
仮の話になりますが、初めて会った女性にすぐ「結婚」をせまっても、うまく行くはずがありません。
やはり、何回か食事に行ったりして距離を縮めるのと同じ法則になります。
メルマガを何回も読んでもらう事で、「今度買ってみようかな」という人も出てきます。
今回の、豚まん屋さんのネット広告の内容は以下のとおりです。
豚まん屋さんがネット広告を出した結果
- 肉まんのクリック単価:55円
- 1件の獲得単価:3,200円
豚まんを購入した、お客様の平均単価は約5,000円でした。
経費が3,200円かかっているので、大きな儲けではありませんが黒字は黒字です。
ここでポイントなのが、お客様情報が入手できるので、今後メルマガが送信できるという点です。
良い商品があったとしても、宣伝する人や場所が無いと、誰にも情報が分かりません。
世の中にはメルマガ会員が欲しいために、ネット広告を出す会社もあります。
メルマガ会員が増えるのは、のちのちに財産になります。
今回の豚まん屋さんの広告は、他の業界でも使える良い事例になりました。