リスティング広告を出稿した際に、ユーザーが検索をかけて検索結果画面に表示されるのが広告文です。
キーワードを選定して、みてもらいたいユーザーに広告表示をさせても、広告文に魅力がなければクリックはしてもらえません。
魅力ある広告文ができても、さらに良い広告訴求がないかを追求もしていかなければなりません。
また、広告文の訴求によってクリック後の成果に繋がっていくことから、リスティング広告における広告文というのは非常に重要な役割を果たします。
今回は、リスティング広告における広告文の重要性、広告文作成のテクニックについて解説していきます。
広告文の重要性
リスティング広告において、検索ユーザーが初めてあなたのビジネスに触れるのは、検索結果画面の広告文です。
あなたのビジネスのメインキーワードにたくさんの競合がいたとして、同じ検索結果画面にリスティング広告やSEOで様々な広告記事やブログ記事などが表示されます。
その中で、あなたの広告文をクリックしてもらうには、それだけの訴求内容でなければなりません。
また、広告文に対してのクリック率は、広告アカウントの評価にも繋がっていきます。
GoogleやYahoo!にとって、評価の高い広告文は品質スコアを高めることになり、品質スコアが高まれば、クリック単価も抑えることに繋がっていきます。
では、魅力的な広告文を作成するためには、どうしていけばよいのか説明していきます。
競合はどのような訴求をしているのか
リスティング広告の出稿が初めてという場合は、まずはどのような競合が広告出稿しているか、またどのような広告訴求をしているか、を調査します。
広告文において、各競合が独自の魅力を伝えようと様々な訴求をしていることが分かると思います。
- 価格面での訴求(○○%オフ、送料無料)
- 悩みの訴求(丁寧、親切)
- 対応面での訴求(今すぐできる)
これから広告出稿をしていくなかで、競合の訴求に上回る商品やサービスがあれば、強気に広告文を作成してもよいでしょう。
逆に、価格訴求では競合に勝てないようであれば、別の訴求で競合に上回れることがないかを検討していきます。
また、広告文には、大文字で見出しとなる部分と小文字で説明となる部分があるので、競合はどのような見出しと説明をしているかを調べていきます。
それ以外にも、広告表示オプションという広告表示を拡張させる機能もあるので、競合はどのように広告表示オプションを活用しているのかも見ておくと良いでしょう。
競合の分析をもとに広告文を考える
競合の広告出稿状況を調査できたら、いよいよ自分たちの広告文の作成に入ります。
ただし、広告文は検索ユーザにとって魅力的であることと同時に、GoogleやYahoo!にも評価してもらえる内容にしていく必要があります。
具体的には、
- キーワードとの関連性
- ランディングページとの関連性
つまり、キーワード>広告文>ランディングページとの繋がりが保てているかということです。
例えば、メインキーワードが「リスティング広告」なのであれば、広告文にもランディングページにも「リスティング広告」という文言は必須です。
メインキーワードに加えて、競合を上回る、もしくは競合にはない独自の訴求を広告文の中に練りこんでいくということです。
広告文の出稿ルールを守る
広告文には文字制限があり、その中でびっしり入力したとしても、検索結果の表示画面で文字が途中で途切れてしまうこともあります。
そのため、必ず表示させたい文言などは、「見出し1」や「説明文」の冒頭にもってくるようにしましょう。
Yahoo! | ||
見出し1 | 半角30文字(全角15文字) | 半角30文字(全角15文字) |
見出し2 | 半角30文字(全角15文字) | 半角30文字(全角15文字) |
見出し3 | 半角30文字(全角15文字) | |
説明文1 | 半角90文字(全角45文字) | 半角80文字(全角40字) |
説明文2 | 半角90文字(全角45文字) |
Google、Yahoo!とわずかながら出稿できる文字に違いがありますので、配信媒体にあわせて広告文を練らなければなりません。
Google、Yahoo!に出稿予定なのに、説明文が全角45文字だと、Yahoo!側には入稿ができませんので調整が必要です。
文字数以外にも、使える記号の違いなどもあります。
使用できない記号を使えば、広告出稿自体が非承認となります。
最近では、Yahoo!で使えなかった【】の記号が使えるようになりました。
規則自体が不定期で更新されるので、必ず公式サイトの確認をするようにしましょう。
定期的に広告文の見直し、入れ替えをする
ある程度データが溜まってきたら、広告文の見直しをします。
私の場合は、最初に広告文を3つほど作成をします。
それぞれ表現方法に違いをだしたり、訴求内容自体を変えてみたり工夫をします。
しかし、実際にはユーザーの方が広告表示を見られて、クリックをするので私の主観だけでは正解にはたどり着けません。
リスティング広告は、どの広告文がどのくらいクリックされているかデータとして蓄積していきます。
中にはすごく反応のいい広告文もあれば、全くクリックされない広告文だったりすることもあります。
広告文の表示回数やクリック率に差がでてきたら、新しい広告文を作成し、テストをしていきます。
反応の悪い広告文は、出稿をやめ、新しい広告文を追加し、常に3パターンほどの広告文を繰り返しテストしていきます。
広告文の表示ルールは、Google、Yahoo!のAIがキーワード等の関連性をみて3パターンの広告表示を決定するため、表示回数のあがらない広告文もとりさげて、新しい広告文にかえます。
このようにテストを繰り返していくことで、広告主側の求めるユーザーと検索ユーザーの需要がマッチしていくと、クリック率の向上やその後の成果にも影響を与えていくので、広告文は最初に入稿したら終わりではなく、常にユーザーの反応に注目し運用していかなければなりません。
【まとめ】リスティング広告における広告文の重要性
リスティング広告における広告文は、限られた文字数等の条件の中で、いかに検索ユーザーに響く文章を作成できるかが鍵となります。
ユーザーにとって魅力となるフレーズは何か、競合との差別化が図れているか、ウェブサイト誘導後の成果に繋がっているかなど、運用次第で改善できる点や、見直しをしなければならない点などがみえてきたりします。
もちろん、良い広告文ができあがれば、成果への大きな貢献となりますので、繰り返しのテストと結果の分析をしていきましょう。