ウェブ広告といえば、最初に頭に浮かぶのがリスティング広告という方が多いでしょう。
見込み客にアプローチがかけやすく、成果も分かりやすいため、初めてのウェブ広告の出稿であればリスティング広告が選ばれることがほとんどです。
しかし、2020年現在では、リスティング広告を利用する企業が多くなってきているため、業種によっては効果的な運用が難しくなってきていることも事実です。
リスティング広告が、今現在有効なウェブ集客の手段としては間違いないですが、これからリスティング広告を始めるのであれば、「メリット」と「デメリット」を把握しておく必要があります。
リスティング広告のメリット
リスティング広告におけるメリットは何でしょうか?
- いつでもはじめられる
- 狙ったターゲットに配信できる
- 即効性がある
- 運用データから費用対効果を確認できる
一つずつ解説していきます。
いつでもはじめられる
ウェブ広告を始めたいと思ったときに、色々と事前の準備が必要だと考えるかもしれません。
リスティング広告においては、極端な話、当日からでも広告出稿が可能です。
とはいえ、アカウントの設定(キーワード、広告文、ターゲットなど)をじっくり考えたいとか、代理店に依頼となればもう少し時間はかかります。
ですが、もし何か急なキャンペーンをウェブ広告でアピールしたいなどであれば、やはりリスティング広告が一番早く出稿が可能です。
狙ったターゲットに配信できる
上記のアカウント設定で述べたように、リスティング広告は、広告を届けたいターゲットの設定ができます。
どんなキーワード検索をしたユーザーに広告配信するか、どんな広告文で訴求をするか、年齢・性別・地域は絞るのかなど、細かく設定をすることができます。
いつでもはじめられるのがメリットではありあますが、できることなら事前の広告配信計画をしっかりと練って無駄な広告配信は極力抑えるようにしましょう。
広告配信スタート後でも、これらのターゲットは変更ができますし、キーワードや広告文は運用データから追加や削除もできます。
即効性がある
リスティング広告の最大の魅力は、配信初日で成果がでることがあるということです。
初期設定がうまくいっていれば、検索結果の上位表示がされることで、多くの見込みユーザーにアプローチがかけられます。
自然検索と呼ばれる、SEO対策をしている表示よりも上部に広告が掲載されるため、クリックしてもらえる可能性が高まるからです。
SEOは無料で対策をすることも可能ですが、時間がかかったり、頑張っても上位表示できないことも多々ありますが、リスティング広告であれば、有料施策ではありますが上位表示させることはできます。(予算や入札設定にもよりますが)
運用データから費用対効果を確認できる
TVCMやチラシ広告と違い、どのくらいの広告費用でどのくらいのクリックがあり、どのくらい成果に結びついたか、リスティング広告だけでなくウェブ広告は、これらの数値が一目瞭然のため、費用対効果の確認がすぐにできます。
結果に対して、調整をしたり、広告配信を取りやめたりするのも瞬時にできるので、テストマーケティングも容易にすることができます。
もちろん、運用がうまくいけば大きなリターンがありますし、広告予算を増やすことで更なる成果に繋がることもあります。
リスティング広告のデメリット
ここまでは、リスティング広告の良いところを紹介してきましたが、知っておくべきデメリットもあります。
- 広告費がかかる
- 競合が増えている
- 運用者次第のところがある
こちらも一つずつ見ていきましょう
広告費がかかる
検索結果画面の上位に表示するための時間を、広告費というもので買っているわけなので、当然費用がかかります。
リスティング広告は1クリックにたいして○○円という課金システムなので、上位表示を続けてクリックを多く集めるにはそれだけの広告費も必要です。
始めは、しっかりと予算計画をたてて、1クリックの上限は○○円で、○○クリックを集め、そこから成果を○○件獲得できれば利益になるのかをイメージしておきましょう。
逆をたどれば、おのずと予算も計算もすることができます。
そうでないと、正しい運用ができているのかがわからなくなります。
競合が増えている
業種にもよりますが、今は検索をかければあらゆる商品やサービスの告知にリスティング広告が出稿されています。
あなたがリスティング広告で取り扱う商品やサービスが、既に競合他社がたくさん広告出稿していれば思ったとおりの上位表示ができないこともあります。
上位表示に対抗するには、クリック時の入札単価も関係をしてくるため、初期の計画とずれてしまうと費用対効果が悪くなってしまうこともありえます。
競合が多いということは、どの企業も入札単価をあげているので、1クリックが1,000円以上に高騰している業種もあります。
逆に競合が少ない業種であれば、1クリック100円前後で配信できることもありますので、リスティング広告出稿前は事前の競合調査は必須のものとなります。
運用者次第のところがある
リスティング広告は機械学習も進歩しているため、以前ほど運用者の力量による成果の部分は少なくなってきています。
ですが、何かあったときにどのような手段を打つべきかなどの指示をするのは運用者です。
最適な部分で手を打てば、成果の増大につながるかもしれないところを、知見が足りなければ見過ごしてしまうかもしれません。
逆も然り、配信状況がおかしくなったときに、何を改善すればいいのかをどれだけ思いつけるかも運用者次第になります。
リスティング広告の運用者には、最初の設計、運用後の管理・改善が日常的に必要となるので、常に状況の把握、新しい情報のインプット・アウトプットが求められます。
自社内で片手間でリスティング広告をやっていて、成果がいいのか悪いのか判断できないまま、広告配信を続けていたというご相談もあったりします。
そのような場合は、リスティング広告の代行に頼むのも一つの手段です。
【まとめ】リスティング広告のメリット、デメリット
リスティング広告のメリット、デメリットについてご理解いただけましたか?
スタートダッシュからうまくいく場合もあれば、競合の強さによっては成果に時間がかかる場合もあります。
しかし、ウェブ上で集客や売上げの成果につなげていくのであれば、リスティング広告は避けてはとおれないことも事実です。
時間がかかる場合は、運用者の力量も問われますし、費用対効果によっては撤退の判断をしなければならないこともあります。
一番よろしくないのは、何となく広告出稿しているだけの状態なので、正しい運用ができる環境を作ることも必要なことです。