リスティング広告は、あなたがターゲットとするユーザーに対して、どんな語句で検索するかを想像し、その語句に広告文を表示させます。
検索後の広告文やクリック後のウェブサイトが重要なことはもちろんですが、まず最初にあなたのビジネスとマッチする検索をしてもらわないことには始まりません。
そのとき重要なのが、【キーワード選定】です。
リスティング広告の魅力の一つは、こちら側が想定するターゲットを検索するであろうキーワードで指定することができることが挙げられます。
そのため、広告配信初期のキーワードの選定も重要ではありますが、運用開始後も継続して選んだキーワードに問題がないか、より良いキーワードとがないかを検証していく必要があります。
今回は、リスティング広告にあけるキーワードの選定方法について解説していきたいと思います。
広告配信前のキーワードの選定方法
メインキーワードの選定
キーワード選びでは、まずはあなたのビジネスで思い当たるフレーズをすべて洗い出しましょう。
リスティング広告を始めるうえで、あなたのビジネスの軸となるキーワードが必ずあるはずです。
それがまずはメインキーワードになります。
例えば弊社であれば、「リスティング広告」とか「インターネット広告」などといったフレーズは簡単に思いつきます。
関連語句を選定
「リスティング広告」や「インターネット広告」というメインのキーワードが決まれば、次はメインキーワードに付随する関連語句を洗い出していきます。
例「リスティング広告」から連想される関連語句であれば、
- 運用
- 運用 代行
- 代行
- 代行 費用
- 代理店 など
関連語句を考えることによって、「リスティング広告」や「インターネット広告」だけのキーワードよりも具体性が出てきます。
「リスティング広告」だけでは、リスティング広告のやり方を調べている方などもターゲットに入ってしまいますが、関連後が入ることで、弊社であればリスティングの運用代行を探している方をターゲットにしている、ということが分かりやすくなってきます。
予算などに余裕があれば、メインキーワード一語で幅広く広告を出すこともできますし、効率的に広告配信を始めたいという場合は、関連語句を含ませた二語、三語のキーワードに注力していくことも考えなければなりません。
外部ツールで選定
また、関連語句の洗い出しには、頭で考えていてもキーワードが広がらない場合もあります。
そのような場合は、自社のウェブサイトを確認したり、競合他社のウェブサイトを調べてみたりすることで、自分には馴染みがなくても多くの方が認知しているフレーズがあったりします。
思い込みだけで終わるのではなく、実際にどのようなキーワードがあるのかを調査することも必要です。
思い込みで終わらせないためには、外部ツールを使うことも大切です。
- Googleキーワードプランナー
- goodkeyword
- Weblio類義語辞書 など
キーワードの量について
キーワードはどのくらい搾り出したらいいかということですが、最終的な目標としてはビジネスに関連する語句を、マッチタイプ完全一致で網羅することになりますが、実際にそれは不可能です。
広告配信前の段階では、どれだけ想定をしても結果は分からない部分も多いので、過度に絞り込む必要はありません。
しかし、あまりにも幅を広げすぎてしまうと、広告文やウェブサイトとの関連性が悪くなってしまいますので注意が必要です。
また、運用後の結果をみながら、キーワードは調整していくことも可能なので、まずは自分の頭で考えてみて、その後外部ツールで補足して、一旦その時点で整理をしましょう。
私の目安としては、メインキーワードに対して、10~15くらいの関連語句を絞り込んでいます。
キーワードのマッチタイプを考える
キーワードがある程度選定することができたら、キーワードのマッチタイプを考えましょう。
マッチタイプに「部分一致」が多いと、キーワードの拡張が大きく影響するため、クリック数が多くなったとしても想定外のクリックになることも多々あります。
特に、予算などが少額の場合は、「絞り込み部分一致」で登録をして、ある程度自分たちが見込んだキーワードでの成果をみていくのが良いでしょう。
部分一致を使う場合は、無駄なクリックを多く集めていないかを日々確認を行い、除外キーワード設定もこまめに行いましょう。
「完全一致」や「フレーズ一致」は、確実に成果に繋がりそうなキーワードが分かっていれば、設定しておくと良いでしょう。
指名キーワードと呼ばれる、自社名であったり、既に多くの認知の得られている商品やサービスの場合がこれにあたります。
広告配信後のキーワード調整
リスティング広告が配信されたら、その後はキーワードの追加、マッチタイプの変更、除外キーワード設定を行い、広告アカウントを最適化していきます。
除外キーワードの設定
除外キーワードについては、広告配信前にも不要なキーワードが分かっていれば設定しておいた方が良いです。
例えば弊社であれば、
- リスティング広告とは
- リスティング広告 キーワード選定
といったような、リスティング広告について調べ物をしている方は、運用代行に興味はなさそうですよね。
効率の良い配信を考えれば、これらの語句は除外設定を行います。
もちろん、このような調べものをしている方に認知してもらいたいということであれば、広告配信をすることもありますが、どのあたりに線引きをするか決めることも重要です。
広告配信後も同様で、あまりにも予期せぬ検索語句や、成果には結びつかないであろう検索語句を確認したら、除外キーワードを追加していきましょう。
除外キーワードにもマッチタイプがありますので、設定を誤ると広告配信したい語句にも除外設定をしてしまうこともあるので注意が必要です。
キーワードの追加設定
広告配信後、検索語句を日々みていると、同じ検索語句でのクリックが多く、またその検索語句が成果に結びついてるキーワードを発見することがあります。
もし、そのような検索語句があれば、キーワードに追加しましょう。
逆の場合は、迷わず除外設定です。
マッチタイプの変更
上記のような、検索語句からキーワードの追加をする際は、「絞り込み部分一致」以上のマッチタイプ(「完全一致」「フレーズ一致」)を選択します。
キーワードの完全一致と広告文、ウェブサイトの関連性が高いほど、品質があがりクリック単価も安く広告表示やクリックに繋げることが狙えます。
また、初期設定で「絞り込み部分一致」で設定しているキーワードについても同様に、成果があがっているのであれば「完全一致」でも追加してみるなどもクリック単価の入札的にはありだと考えます。
【まとめ】リスティング広告のキーワード選定方法、配信前後の作業とは?
リスティング広告の大事な設定の一つ、「キーワード」選定と作業手順について解説しました。
初期設定をしっかりと行うことで、その後の運用はやりやすくなりますが、絞り込みすぎると思ったとおりの配信量にならなかったり、逆に広げすぎて考えると無駄なクリックを集めてしまうことになります。
ある程度絞込みも大事ですが、結果を見ながら追加や修正、除外設定などを行いながらアカウントを育てていくことで、あなたのビジネスに必要なキーワードがみえてきます。
機械学習の発達により、以前ほど大量のキーワードを見つけなければいけないということはなくなりましたが、軸となるキーワード選定と、関連する語句の洗い出しはヒトの手によるところになるので、時間をかけて見つけていきましょう。