リスティング

リスティング広告における効果的なアカウント設計

リスティング広告における効果的なアカウント設計

リスティング広告は、自動化への流れと、自動化の精度が上がってきたことによって、推奨されるアカウント設計というものがあります。

そもそもアカウント設計とはということですが、リスティング広告を出稿するとなると、GoogleやYahoo!から広告出稿するための専用の箱(アカウント)をもらいます。

その箱(アカウント)の中身をきれいに整えておくことで、自動化の精度が高まりやすくなる設計になるということです。

今回はGoogleが発表しているアカウントの設計パターンについて解説していきます。

アカウント構造について

アカウント設計の話の前に、リスティング広告におけるアカウント構造について説明しておきます。

箱の話でいうと、箱(アカウント)の中身をどのように整理しておくかということになります。

アカウントの中身は、

キャンペーン>広告グループ>キーワード/広告文

という基準でわけていきます。

キャンペーン

キャンペーンで分けることができるのは、

  • 配信ネットワーク
  • 1日の予算
  • 入札設定
  • 配信ターゲット(人、時間、地域、デバイスなど)

上記の設定を始めに行います。

広告グループ

広告グループには、以下の設定を行います。

  • キーワードの設定
  • 広告文の設定
  • 入札単価の設定(一括)
  • 配信ターゲットの設定

一つのキャンペーンに対して、複数の広告グループを設定することができるます。

例えば、アパレル系であれば、「メンズ」と「レディース」で訴求するものが異なれば、広告グループを分けて管理します。

キーワード/広告文

キーワードはリスティング広告を利用するのであれば、当然の設定事項ですが、各広告グループ内で、どのような検索キーワードをターゲットが入力するかを考えて設定します。

また広告文は、上記のキーワード検索に対しての答えを返すものになるので、どのような訴求をすることで広告をクリックしてもらえるか、キーワードとの関連性はとれているかを考えて設定します。

過去のアカウント設計

アカウント構造は、昔からかわりませんが、アカウント設計に関しては、過去と現在で大きく考え方がかわりました。

リスティング広告がではじめたころ、アカウントの設計について推奨されている報告は少なく、代理店などは色々試行錯誤していました。

その中で、主流になっていたアカウント構造は、

「一広告グループ、一キーワード」

という設計です。

これは、キーワードが1,000個あれば、そのキーワードに合わせた広告文を1,000個用意するという方法です。

これによって得られるメリットは、キーワードを入力するターゲットユーザーにユニークな広告文を表示することができるということです。

反面、デメリットとしては、キーワードの数が多ければ、それだけ手間がかかるということ、データの集積が遅くなることという問題がありました。

現在の推奨されるアカウント設計

「一広告グループ、一キーワード」のアカウント設計は、現在でも有効とされていますが、それはキーワードに対しての管理がきっちりと行われている場合です。

現状では、リソースの問題や自動化の精度があがってきたことから、Google自体が推奨しているアカウント設計というものがあります。

hagakure

hagakureというアカウント設計方法は、「一広告グループ、一キーワード」に対して、機会学習を効率化させるためにアカウント構造をシンプルにさせましょう、ということです。

それまで、キーワードに対して広告グループを分けてきた考えの逆をいく設計方法が推奨となりました。

ある程度、関連性のあるキーワードは一つの広告グループにまとめてしまい、自動入札によってオークションさせることで手動管理ではできない入札を行ってくれるというものです。

自動化の精度をあげるためには、多くのデータが必要となり、自動入札については広告グループに蓄積されたデータをもとにするため、「一広告グループ、一キーワード」では効果が発揮されにくいということがいわれるようになりました。

hagakureのポイント

  • キーワードの属性に合わせて広告グループにまとめる

GORIN

基本的には、hagakureをベースにアカウントの設計は行っていきます。

hagakureの上位互換の考え方になっていきますが、アカウント設計だけに限らず、配信方法なども自動化に頼っていきましょうという考え方ということです。

GORINのポイント

  • 広告グループには広告文を3~5本いれる
  • 配信面を広く取り、インプレッションシェアの損失を防ぐ
  • 配信対象者のターゲティングを見極め、無駄な露出を防ぐ
  • 広告表示オプションの活用、広告掲載面積を広げる

MUGEN

2020年現在、Googleから報告されている一番新しいアカウント設計の考え方です。

機械学習の制度が向上したので、人よりも機械の方が、最適化できるようになったということです。

こちらも、hagakure、MUGENのアカウント設計に順ずるものになりますが、自動化を最大限利用して、効率をあげるため、ターゲットとなるユーザーを幅広く囲い込みましょうということです。

それに合わせて新しい広告配信メニューなども多く実装されることになりました。

MUGENのポイント

  • 自動入札の活用
  • レスポンシブ検索広告の活用
  • 動的検索広告の活用
  • 広告カスタマイザ/キーワード挿入機能の活用

hagakureの設計が現在の基本

現在の推奨のアカウント設計については、hagakure>GORIN>MUGENと移行をしていますが、まず最初に抑えておかないといけないのが、hagakureの構造です。

GORINやMUGENの設定というのは、hagakureの設計がベースになり、そこから機械学習の制度の向上を活かしていくつくりになっているからです。

hagakureを最大限生かしていくためには、広告グループにデータを蓄積すること、言い換えると機械学習のために多くのインプレッション(表示回数)をさせる必要があるということになります。

そうすることで、機械学習による自動化が効率よく働き成果を最大限にもっていきますよ、というのが推奨設計の理由です。

人の手はまだまだ必要

機械学習であったり、自動化などというと、運用者の作業はなくなってしまうのではないかと感じるかもしれません。

実際に過去の「一広告グループ、一キーワード」で設計をしている時代よりは管理の工数は減ってきているといわれています。

ですが、MUGENが推奨されている現在でも、ユニークな広告文を設定する、広告表示を動的に変更させる、自動化の機能を使い分けるなど、機械学習が返してくれるデータを元に、さらにブラッシュアップさせたり、場合によっては違う手法に切り替えたりする判断というのは、まだまだ運用者がやるべき業務になります。

2020年現在でも、GoogleもYahoo!も定期的にシステムのアップデートを繰り返し行っています。

このような新しい情報を理解して、どのように活かしていくかも運用者次第なので、やることが変わっただけで、成果をあげる難しさは変わってはいないようにも感じます。

【まとめ】リスティング広告における効果的なアカウント設計

ここまで、リスティング広告におけるアカウント設計について解説しました。

hagakureはGoogleが推奨しているアカウント設計ですが、基本的にYahoo!にも同様のことがいえます。

ですが、使える機能やアップデートのタイミングは異なりますので注意が必要です。

機械学習や自動化はWEB業界ではどんどん進化していますが、使うタイミングや分析の結果、次に何をするかの判断は、まだまだ人の手が必要です。

機械学習や自動化をうまく利用できる運用者を目指していければと思います。

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