前回の記事でMicrosoft広告の魅力をお伝えしました。
Web広告を活用して集客や売上アップを目指すなら、業種によってはGoogle広告に加えMicrosoft広告の導入も検討する価値があります。
とはいえ、初めて広告運用に挑戦する方にとっては、何から始めればよいか戸惑うこともあると思います。
そこで今回は、Microsoft広告のアカウント作成から初期設定、運用のポイントまでをステップ形式でご紹介します。
利用できる広告の種類が複数ありますが、ここでは検索広告を想定した内容となります。
FFC広告代行は多数のご相談に対応!一例を挙げます。
【ご相談内容】
ホテル・旅館の経営者様。
集客で悩んでいる。
看板広告や旅館などの有名メディアに広告を出しているけど、他にもっと効果のある方法があれば提案して欲しい。
【現状・過去の施策】
・看板広告
・旅行関連のメディアへの広告出稿
【ゴール】
集客力UP
ステップ1|Microsoft広告のアカウントを開設
まずは広告運用の土台となるアカウント作成からスタートしましょう。
前提として、Microsoft広告のアカウントを作成するためには、Microsoftアカウントが必要となります。
Microsoftアカウントを作成することは簡単なので、まだお持ちでない方はここからスタートとなります。
次に公式サイト「https://ads.microsoft.com」にアクセスして、Microsoftアカウントでログイン。
その後、広告主情報を入力すれば数分で完了します。
- 会社名や業種情報は配信ターゲティングに影響するため正確に記載
- 通貨(円)やタイムゾーン(日本時間)も忘れずに設定
Google広告を既に運用している場合は「キャンペーンインポート機能」を利用することで、構成をそのまま取り込めるため導入がスムーズです。
「キャンペーンインポート機能」を使う場合でも、Microsoft広告のアカウントの作成までは先にしておく必要があります。
ステップ2|キャンペーンと広告グループの作成
Microsoft広告では「キャンペーン → 広告グループ → 広告とキーワード」という階層構造が基本です。
このあたりは、Google広告やYahoo広告を利用したことがある方であれば、戸惑うことはないはずです。
- キャンペーン目的に合わせてフォーマットを選択(訪問・購入・登録など)
- 配信エリアや時間帯は後からでも詳細に調整可能
広告グループは製品カテゴリやターゲット層ごとに整理しておくと、管理がしやすく成果も見えやすくなります。
ステップ3|キーワード選定とターゲティング
Microsoft広告の成果を左右する要素が「キーワード選定」です。
Bingの検索データを基にした提案機能も活用可能です。
ターゲティング設定の強み:
- デバイス別配信の調整(PC優先など)
- 地域・年齢・性別に加え、LinkedIn属性ターゲティングも可能
- Googleよりも精密なユーザー層推定による配信調整
たとえば、IT商材やBtoB向け製品などは、職種連動型ターゲティングによりコンバージョン率の向上が期待できます。
ステップ4|広告文とリンク先(LP)を最適化
Microsoft広告の検索広告は、レスポンシブ検索広告となります。
検索ユーザー側への表示は、最大「見出し3+説明文2」の構成となりますが、見出しと説明文それぞれを複数登録しておきます。
あとは媒体側が最適な組み合わせをして検索画面に表示させるため、訴求力のある文章がクリック率に直結します。
広告文作成のヒント:
- ベネフィット+安心材料+CTA(例:「無料体験あり|IT担当者向けソリューション資料|今すぐダウンロード」)
- LPの読み込み速度やスマホ対応を確認
表示オプション(サイトリンク、電話番号など)を追加すれば、情報量とクリック率の向上が見込めます。
ステップ5|レポートの確認と改善サイクルの習慣化
成果を高めるには、レポート機能の活用が欠かせません。
Microsoft広告の管理画面では以下の指標が確認できます。
- インプレッション数
- クリック率(CTR)
- コンバージョン率(CVR)
- CPA(顧客獲得単価)
もちろん、上記以上の指標も確認ができますが、自身でカスタマイズする必要があります。
さらに、広告文やキーワードのA/Bテスト機能もあり、少なくとも週1のチェックと月1の改善アクションが基本サイクルとしておすすめです。
まとめ
Microsoft広告は競合が少なく、精密なターゲティングが可能な媒体です。
初期運用の段階で正確な設定と継続的な分析ができれば、限られた予算でも成果を出しやすくなります。
まずは少額でテスト運用を始め、反応の良いキーワードや広告文を洗い出しましょう。
着実に改善を重ねることで、安定したコンバージョン獲得に繋がっていきます。
初心者でも、正しいステップでスタートすれば、Microsoft広告は新しい顧客を開拓できる場となります。

