ウェブ広告で商品やサービスをアピールするときに、既存のホームページ(HP)を使用するか、新しくランディングページ(LP)を制作するかは意見の分かれるところです。
ウェブ広告を利用する目的としては、商品の販売や、サービスを利用してもらうことを成果ポイントとすることが多く、既存のHPでこれらをカバーすることができれば問題はありません。
一方で、HPで掲載している内容が、広告したい商品やサービスに必要がない情報が多い場合においては、ターゲットが明確にできるLPを制作することをお勧めします。
広告LPの役割とは、LPに訪問されたユーザーにアクションをしてもらうために制作します。
ただし、ユーザーにアクションをしてもらうためには、それだけのLP構成ができていなければ成果はあがりません。
そこで今回は、成果に繋げるために効果的な広告LP制作のポイントを紹介します。
FFC広告代行は多数のご相談に対応!一例を挙げます。
【ご相談内容】
製粉会社からのご相談。
新商品の発売にあたってSNS広告を相談できる会社を探している。
【現状・過去の施策】
・何もしていない
【ゴール】
商品の認知度拡大
LP制作前に把握しておくこと
1LP=1商材
LP制作を考えている時点で、何か自社の商品やサービスをウェブを活用してアピールしていくことを検討されているはずです。
もし、アピールしたい商品やサービスが複数ある場合においては、LPも複数制作することも検討するべきです。
理由としては、特にウェブ広告を利用する場合においては、Google検索結果やInstagramの投稿画面に表示されるのは、単一の商品やサービスです。
その広告をみて、広告クリックをしたユーザーがみるウェブサイト(LP)には、広告クリック前に期待した内容と合致している方が成果に繋がりやすいからです。
LP制作の予算なども考慮しながらにはなりますが、極力1LP=1商品やサービスとし、LPへ訪問されるユーザーが求めている情報とマッチさせることを考えましょう。
3C分析
3C分析とは「市場・顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」を分析して、自社の強みと弱みの理解を深める環境分析方法です。
3C分析はビジネスにおける一般的な考え方になりますが、ここではウェブ上の考え方が必要となります。
①市場・顧客(Customer)の分析については、自社の商品やサービスを購入や利用する方は、ウェブ上でどんなキーワード検索をするかを調査します。
まずは想像ベースでキーワードを挙げ、次いでツールなどを利用してイメージを膨らませていきます。
メインとなるキーワード以外にどんな言葉が続いているかなどで、ウェブ上ではどんなニーズがあるかなどを把握しておきます。
例として、メインキーワード+費用/安い/地名 などメインキーワードに付随する言葉を参考にLP訴求に活かしていきます。
②競合(Competitor)の分析については、上記で挙げたキーワードをもとに、そのキーワードでどんな企業が広告を配信していたりするかを調査します。
調査の際は、どんな文言や画像・動画でアピールしているかや、その広告のLPはどのようなものかを確認することで、競合を上回る訴求ができるのか、もしくは別の訴求で勝負をするのかを検討していきます。
③自社(Company)の分析については、必ず①②の分析をおこなってから実施します。
自社の商品やサービスについて、様々な角度から特徴や強みを洗い出します。
自社分析を最後に行うことによって、市場や競合との違いを把握しながら、どのような広告訴求をしていくことで成果に繋がりやすくなるかを把握することができます。
これらは、LPを制作する前の段として実施します。
LP制作:構成案を考える
ファーストビューの重要性
事前準備が整ったらいよいよLPの制作に入ります。
デザインなども重要ではありますが、それよりも重要なのは、どのようなコンテンツをどのような順番で見せていくかです。
広告LPにおいては、LPに訪問されるユーザーの多くが一見客です。
一見客に対して、LPを読み進めてもらうためには、LPへ遷移した瞬間に目に入るファーストビューの内容が重要となります。
ファーストビューを失敗してしまうと、どれだけそのあとに良いコンテンツを準備していても、数秒でLPから離脱されてしまうこともあります。
話の構成には「起・承・転・結」がありますが、広告LPの構成においては「結・承・転・起」の流れをイメージしましょう。
「結」にあたる内容には、商品やサービスの利用で得られるメリットをキャッチコピーにしたり、商品やサービスを想起させられる画像を準備します。
また、ファストビュー内かファーストビュー直下には、自社商品やサービスの権威性(継続率○○%や実施実績○○件)などのアピールも重要となります。
ファーストビュー以下の構成
ファーストビューで訪問ユーザーの興味関心を惹くことができれば、LPは読み進めてもらうことができます。
ファーストビュー以下のコンテンツには、自社の商品やサービスに必要なものを選択していきます。
- 価格 / 価格比較
- よくある悩み
- メリット / ベネフィット
- 実績 / 事例
- Before / After
- ユーザーの声 / 口コミ
- スタッフ紹介
こちらに挙げた内容以外にも独自のコンテンツなどもあるかもしれません。
3C分析も活用しながら、どのコンテンツを盛り込むかを考えていきます。
個々のパートで重要なのは、訪問ユーザーが共感し、商品やサービスに期待してもらえるかということです。
上記でいえば、「よくある悩み」のコンテンツの充実によって「共感」を獲得し、「メリット/ベネフィット」のコンテンツで将来の状況をイメージしてもらう、という流れも一案となります。
来店型のサービスであれば、「スタッフ紹介」「ユーザーの声/口コミ」などの情報はユーザーにとって有益ではないか、などそれぞれに合った構成を考え制作を進めていきます。
クロージング
ファーストビューから各コンテンツを読んでもらい最後に商品購入やサービスの利用に繋がる、という流れは理想的です。
必ずLPの締めくくりには、ユーザーにアクションを起こしてもらえるパートを用意します。
またファーストビュー直下にもクロージングエリアを設けることで、コンテンツの序盤でアクションしたい方へのフォローもできます。
まとめ
広告LPを利用することの目的は、ユーザーにアクションを起こしてもらうことです。
そして、LPの構成や内容によってアクションが起きる確率は変化をします。
ウェブ広告には広告費用がかかりますので、費用対効果を高めるためには、アクションが起きる確率を高めることが重要です。
LP制作にも費用はかかりますので、事前の準備をしっかりと行い、自社と競合の違いや、市場や顧客が求めているものは何かを把握してからLP制作にとりかかることをおすすめします。