ウェブ広告といえばリスティング広告がよく聞く言葉だと思いますが、それに次いでよく聞くのが「ディスプレイ広告」ではないでしょうか。
ディスプレイ広告といわれてもピンとこない方は、普段のスマホなどでウェブサイトを見ていることを思い起こしてみてください。
ウェブサイトの中に、記事とは関係がなかったり、最近自分が見たウェブサイトの画像が出てきたりすることを覚えていませんか?
それがディスプレイ広告です。
ディスプレイ広告は、リスティング広告とは違う場所で、検索もしていないのにあなたに関連する広告をだすことができるのが特徴です。
ここからは、もう少し詳しくディスプレイ広告について解説していきます。
ディスプレイ広告とは?
9割以上の方が、ウェブ上で何かを検索するときに使用するのが、GoogleかYahoo!だといわれています。
検索キーワードをいれて検索結果画面に表示される広告はリスティング広告です。
しかし、そこからどこかのウェブサイトに入っても、そのウェブサイトの中や、スマホを使用していれば、アプリなどにも広告が表示されます。
これが、ディスプレイ広告なのですが、表示形式は文字だけのものや、画像のみ、画像と文字、最近では動画などもみられます。
これらは、ディスプレイ広告を出稿する際の設定次第で出し分けをすることができます。
ディスプレイ広告を出稿できるのは、主にGoogleとYahoo!からです。
googleディスプレイネットワーク(GDN)
Googleの提携サイトやアプリなどにも配信することができます。
YouTube、goo、クックパッドなどウェブサイト内に表示される広告はGDNで配信された広告です。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDN/運用型)
Yahoo!のサイト内や提携サイト、アプリなどに配信することができます。
Yahoo!ニュース、NAVERまとめ、All Aboutなどのウェブサイト内に表示される広告で配信された広告です。
2020年6月現在で、名称がYDNからYahoo!ディスプレイ広告(運用型)に名称が変わっています。
ディスプレイ広告の特徴
ディスプレイ広告は、リスティング広告と考え方が異なります。
ターゲティング方法
リスティング広告は検索されるキーワードを想定して広告表示をさせますが、ディスプレイ広告はユーザーの興味関心、年齢、趣味などにあわせて広告表示させることができます。
GoogleとYahoo!では微妙に配信設定が異なりますが、おおよそ同じようなターゲット設定をすることが可能です。
また、一度ウェブサイトを訪れたことがある方に、再度広告を配信することもできます。
Googleでは「リマーケティング」、Yahoo!では「リターゲティング」といいますが、どちらも同じ意味の配信方法です。
画像や動画が使える
ディスプレイ広告は、画像/動画・テキストの組み合わせで配信することができます。
リスティング広告よりも、認知や興味喚起の意味合いが強いディスプレイ広告ではより魅力的な広告を見せていくことが重要です。
ディスプレイ広告の中には、バナー広告とか、レスポンシブ広告とか色々な呼び方があります。
これらは、広告フォーマットの違いです。
バナー広告とは、画像のみの広告となり、サイズも何種類もありますが、しっかりと揃えてあげると配信漏れを防ぐことができます。
画像にこだわりを出せるのが良い点ですが、制作コストや時間、リソースの確保が問題点となります。
そこで出てきたのがレスポンシブ広告となります。
レスポンシブ広告は一つの画像設定で、配信先の広告枠に合わせてサイズを変更してくれます。
またテキストと組み合わせることができること、画像制作に時間が取られないことから最近の主流になりつつありあます。
ディスプレイ広告の効果的な配信方法とは?
ディスプレイ広告は、ウェブ上の幅広いに配信することができます。
そして、その幅広いを特定のターゲットに絞り込んで配信することもできます。
そのため、TV広告やチラシ広告よりも無駄なく効率的に配信することができることが魅力となります。
ターゲット設定を明確に
つまり、ディスプレイ広告を効果的に配信するためには、ターゲット設定を明確にする必要があります。
- どの地域に配信するか
- どの年齢層に配信するか
- どの時間に配信するか
- どんな興味を持っている人に配信するか
- どのウェブサイトに配信するか
これらはすべて、ディスプレイ広告で配信設定ができます。
もし、過去データなどからお客様の行動データが既に分かっていれば初めから設定することもできます。
広告出向してみないとわからない場合は、初めは絞り込みすぎず、運用していく中で調整していくと良いと思います。
リマーケティング/リターゲティングの活用
ディスプレイ広告のメニューの中で、一番効率がいいのがリマーケティング/リターゲティングです。
なぜなら、一度あなたのウェブサイトに訪れたからです。
もともとあなたのビジネスの商品やサービスに興味を抱いてウェブサイトに訪問しているはずなので、そこに広告配信するのは次のアクションに繋がりやすくなるはずです。
特に広告予算が限られている場合などは、まずはリマーケティング/リターゲティングから行うと良いでしょう。
リスティング広告との併用
ディスプレイ広告は、幅広く配信できるので、クリックも多くなりますがリマーケティング/リターゲティングを除けば、認知的な意味合いが強く、即行動には移りにくいものです。
ウェブ広告を配信する上で、成果目標などを立てると思いますが、成果に近い広告手法はやはりリスティング広告です。
ディスプレイ広告で将来の見込み客を育成するのと同時に、今必要としている方へのアプローチ手段はリスティング広告なので、予算などの兼ね合いもありますが、機会損失を起こさないよう注意しましょう。
【まとめ】ディスプレイ広告とは?
ディスプレイ広告の概要について解説しました。
ターゲティング設定については、かなり細かいところまで設定ができたり、組み合わせなどもできます。
また、ターゲット設定した上で、無駄なサイトに広告表示されるようであればそのサイトへの配信を除外することもできます。
しかし、これらはデータが集めながらの日々の運用作業になりますので、繰り返し施策をすすめてディスプレイ広告の効果を高めていきましょう。