インターネット広告を始めようと考えたときに、最初に思い浮かぶのがリスティング広告ではないでしょうか。
名前も手法も一番メジャーで、ウェブマーケティングを知らなくてもフレーズだけは思い浮かぶかもしれません。
そのリスティング広告には、2大配信媒体としてGoogleとYahoo!が挙げられます。
普段、何かを検索するときに約9割以上の方がどちらかの媒体を利用しているといわれます。
そこに【広告】という形で、あなたのビジネスやサービスを広告配信するので大きな効果が期待できます。
では、GoogleとYahoo!ならどちらに出稿してもいいのかというと、よくわからないという方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Google広告とYahoo!広告の違いについて解説していきます。
Google広告とYahoo!広告の違い
ユーザーの違い
普段の自分の検索行動を考えてみてください。
何かを調べたいと思ったときに、何を使いますか。
スマホですか?パソコンですか?
また、そのときに使用する検索ツールは何を使いますか?
Google検索、yahoo!検索など様々だと思います。
スマホではGoogle検索だけど、パソコンだとYahoo!というパターンもあるかと思います。
このように、何を使って検索するかというのは人それぞれになります。
GoogleとYahoo!のユーザー層には違いがあり、一般的にGoogleはスマホユーザーが多く、Yahoo!はパソコンユーザーが多いとされています。
そのため、広告を配信する際も、誰に広告を配信したいかによってGoogleとYahoo!を使い分ける場合もあります。
加えて、広告配信をすることを考えれば、個人向けなのか企業向けなのかによっても、考え方は変わってきます。
顧客向けであれば、スマホ比率は高くなりますが、企業向けだと会社のパソコンから検索をしていることもあります。
プライベートはスマホ検索でも、仕事中はパソコンを主にすることも珍しくありません。
配信面の違い
Google広告とYahoo!広告は広告の配信先が異なります。
検索をしたときであれば、各媒体の検索結果の上部に広告表示がされるため、どちらかにしか広告配信していなければ、もう片方の検索結果にでることはありません。
ここがSEOとは異なる部分です。
SEOは記事の掲載自体は無料で、どちらの媒体であっても掲載順位こそ異なりますが記事にたどり着くことはできます。
リスティング広告は有料広告なので、媒体に広告費を払って広告配信するため、一方に広告費を払っているだけでは両方をカバーすることはできません。
また、検索広告以外にも、画像(バナー)付きの広告などもよく目にするかと思いますが、こちらもGoogleとYahoo!で広告配信できる面がことなります。
例えば、YouTubeで見る広告は、Googleから配信できますが、クックパッドへの広告配信はYahoo!からしか配信できません。
このように、選ぶ媒体によって、広告の配信先が変わるということです。
配信設定の違い
もし、実際にどちらにも広告配信しようと思ったら、それぞれの広告配信設定をする際に細かく違う点があることに気がつくと思います。
まずは、検索広告における広告文を作成する際の文章の設定できる量です。
Google広告だと、大きく目立つ見出しを全角15文字で3つ設定ができるのに対して、Yahoo!広告では2つしか設定ができません。
また、見出しの下の説明文についても、Google広告なら、全角45文字を2つ設定できるのに対して、Yahoo!広告は全角40文字で1つのみとなっています。
さらに、検索広告では、広告表示オプションとよばれる、広告見出しと説明文のしたにプラスで表示されるオプション機能がありますが、これも現在のところGoogle広告の方がオプションの個数が多く用意されています。
次に、画像(バナー)で広告を配信する際は、検索ではなくターゲットを決めて広く配信を行うものですが、ターゲットをまとめる項目にも違いがあります。
どちらが良い悪いではないですが、それぞれが独自のターゲティング手法を持ち合わせています。
あと、Google広告では画像を使った広告配信ができない業種・ジャンルがあり、Yahoo!広告だと配信ができる場合もあったりします。
どちらの媒体を使ったら良いか?
予算に余裕があれば、どちらの媒体にも広告配信をしてみて効果測定をするのが一番手っ取り早いと思います。
予算が少額であれば、Google広告から始めるほうが良いでしょう。
理由としては、国内の約7割の検索はGoogleでされているからです。
ですが、実際に両方に配信をしてみるとYahoo!の方が効果が高いこともあります。
また、同様の条件で配信をしてみても、Googleはスマホからのクリックが多く、Yahoo!ではパソコンからのクリックが多いということもあります。
業種やターゲットの年齢層などによって、成果の現れ方は異なってきますので、あらかじめその部分が明確なのであれば、どちらかに絞り込むこともありだと思います。
それ以外の場合は、予算に応じてですがどちらにも配信をしてみることがベターです。
【まとめ】Google広告とYahoo!広告の違いについて
ここまで、Google広告とYahoo!広告の違いについて解説しました。
- ユーザーの違い
- 配信面の違い
- 広告配信設定項目の違い
またそれ以外に、業種や年齢層、個人向け・企業向けなどにもよって、広告効果が変わってくることは多々あります。
これらの違いをしっかり把握して、どちらの媒体を使うか、どちらも使うのかを検討してみてください。