今回、雨漏り修理業者さんのリスティング広告の運用事例をご紹介します。
リスティング広告にかかる費用も公開しております。
データ公開に協力して頂いたのは、関東~中部・関西の広い範囲で雨漏り修理を運営するH社様です。(以後、H社)
実はH社さんは、もう3年間も継続して広告を出してくれている会社さまになります。(ありがとうございます)
という事は、どういう事か分かると思いますが、H社は広告で儲かっているという事になります。
今回の事例は、雨漏り修理・屋根修理やリフォーム業界のオーナー様には参考になるかと思います。
ちなみにですが、雨漏り修理の業界は梅雨が一番稼げるイメージがありますが、梅雨はもちろん、9~11月の台風シーズンが一番の繁忙期になります。
台風で瓦がズレたりするからみたいです。
雨漏り業者(H社)のご相談内容
H社は、サービス立ち上げから数年間、自社で広告運用をしている会社でした。
広告専門の担当者がいないので、社内でそこそこPCが使える人がやっていたみたいでした。
WEB広告を管理するのは複雑で、毎日数値との戦いになります。
「新規顧客を獲得しながらも、広告費をなるべく抑える」の作業の繰り返しが週に何回も繰り返されます。
H社の場合、広告専門の担当がいないため、「注文は来るけど、こんな感じ?」で、データ分析が出来ていない状態でした。
最終的にHPを作ったHP制作会社に「広告配信出来る?」という相談が行き、HP制作会社と提携している弊社に話が回ってきました。
これがH社との出会いになります。
FFC(弊社)が実施した提案・施策内容
はじめに実施した施策
- 現在のLPの構成確認
- キーワードの洗い出し
- Google広告(リスティング)の利用
まず、現状の雨漏り修理のLP(ランディングページ)を確認します。
これは修正が必要な場合、時間のかかる作業になるからです。
おおまかに、チェック項目は以下になります
LP(ランディングページ)のチェック項目
- ファーストビューは問題ないか?
- 料金は分かりやすいか
- 事例は写真で分かりやすいか?
- 信頼できる会社かどうか
- よくある質問で解決できているか?
ファーストビューというのは、例えばLPをスマホで見た場合に、スクロールせずに表示される部分の事を言います。
この部分にユーザーが期待する情報が無い場合、離脱率が上がって他のHPに行く可能性が高くなります。
つまり1番大事な部分です。
今回、LPに問題が無く、むしろかなり良い出来だったので、すぐにキーワードの洗い出しに入りました。
修正がなかったので、H社にもLP修正負担もかかりません。
数日後、リスティング広告の配信になりました。
広告運用方針
リスティング広告は、キーワード・広告文・ターゲットを適切に設定することで、無駄な広告費を抑えることができるため、H社とも協議のうえ配信の準備をすすめました。
自社運用していたGoogle広告アカウントを共有していただき、既存のアカウント設定をブラッシュアップしていきます。
キーワード | 月間検索ボリューム | 推定クリック単価 |
雨漏り修理 + エリア | 4,800 | 480円 |
雨漏り修理 +費用 | 1,600 | 450円 |
雨漏り修理+部位 | 1,300 | 430円 |
メインキーワードは「雨漏り修理」となりますが、この一単語だと個人で修理方法を調べている方などにも広告クリックをされてしまうので、修理依頼を考えている方に広告表示されるキーワード選定を行いました。
また、過去の配信データから修理依頼に繋がる可能性の低い検索語句を調べ、広告表示をさせない除外設定を追加、無駄な広告配信がないように設定しました。
雨漏り修理業者のリスティング広告の利用は、競合も多いためクリック単価も高騰しがちです。
平均クリック単価は500円前後になるのではないかと推定し、予算の協議をしました。
自社運用時は月の広告予算は150万円で30件~40件のお問合せだったとのことで、まずは130万円からの予算でスタート、結果次第では150万円までは許容できるとのことでした。
成果ポイントは「お問合せ数」で、電話またはメール問い合わせ件数と定め、自社運用時のお問合せ単価の改善を目指します。
広告運用の結果
広告費 | クリック数 | 平均クリック単価 | お問合せ数(率) | 獲得単価 | |
1ヵ月目 |
1,308,595円 | 2,907回 | 450円 | 35件 (1.2%) |
37,480円 |
2ヵ月目 |
1,450,089円 | 3,222回 | 450円 | 54件 (1.6%) |
26,657円 |
3ヵ月目 |
1,577,202円 | 3,356回 | 470円 | 79件 (2.3%) |
19,789円 |
3ヵ月目 合算 |
4,335,886円 | 9,485回 | 457円 | 168件 (1.8%) |
25,809円 |
上記の結果は、広告運用初期の2021年5月~7月の3か月間の数値です。
初月こそ、自社運用時の成果と大きく変わりませんでしたが、蓄積したデータをもとに調整を繰り返し徐々に成果は改善していきました。
主に行った調整としては、キーワードの精査と除外設定の追加です。
配信当初から過去データをもとに除外設定はおこなっていましたが、実際配信をしてみると想定以上に不要と思わる検索に対して、広告表示やクリックがされていました。
配信結果のデータをもとにキーワードの追加・削除及び除外設定をこまめに追加することで、クリックされる検索語句にも変化がでてきました。
また、時季的な要因も問い合わせ数の増加の一因と考えられます。
自社運用時のお問合せの獲得単価は37,500円~だったので、2ヵ月目からは自社運用時以上の成果を得られる結果となりました。
運用者の所感
H社は自社運用から弊社への代行運用の依頼ということもあり、運用データの引継ぎができたことも成果の改善を早めることができました。
代行運用から3年以上ご継続いただいており、時季によっては成果が下がってしまうこともありますが、年単位の成果では現在も伸長している状態です。
雨漏り修理は通年でお問い合わせはありますが、やはり夏場と冬場ではお問い合わせ数に差が生じるため、季節によって広告予算を上げ下げすることも行っています。
雨漏りは依頼者にとっては緊急なこととなりますので、スマホで検索して検索画面の上位に表示されるリスティング広告は相性がいい手法と実感しています。
その分、競合も多い業界となるため、クリック単価も高くなる傾向があります。
無駄な広告配信を省き、効率的なクリックを獲得できるようにするためには、こまめな管理が必要となります。
今回は雨漏り修理でしたが、違う業種の方も無料でシミュレーションを致しますので、お気軽にご連絡をお願いいたします。
こちらからひつこい営業はしておりませんので、ご安心ください。
シミュレーションでは、クリック単価や、顧客を1件獲得するのに必要な金額などが分かります。