WEB広告の運用代行を行っていると、定期的に必要となることがレポートの提出です。
弊社では、広告アカウントの共有をしているので管理画面をみていただければ、各種数値は把握することはできます。
ですが、広告主様の方では広告アカウントの確認方法がわからなかったり、どこをどう操作すれば見たい数値が表示されるのか分からなかったりするケースも多々あります。
そこで、弊社ではGoogleが提供しているLooker Studioを使って広告主様の見たい数値をカスタマイズしてレポートとしています。
そして、最近Looker Studioを使って、Google広告とYahoo広告のレポートを自動で作成することができるようになりましたのでここで紹介したいと思います。
FFC広告代行は多数のご相談に対応!一例を挙げます。
【ご相談内容】
美容クリニックの経営者様。
クリニック集客のための広告施策について相談したい。
【現状・過去の施策】
・リスティング広告
・アフィリエイト広告
・SNS広告
・YouTube広告
【ゴール】
新規顧客の獲得
Looker Studioとは?
Looker Studioは簡単にいうと、Googleが提供している様々なデータをレポート化できる無料のツールです。
Looker StudioはGoogle広告であれば自動連係させることが可能なため、リアルタイムで広告アカウントのデータを反映させることができます。
一方、Yahoo広告についてはこれまで自動連係をさせることができず、手作業でLooker Studioに数値を反映させていました。
レポートの数が増えてくると、Looker Studioに反映させることに時間がとられるようになり、何とかこの作業を自動化できないかと悩んでいたところに、Yahoo広告側がYahoo広告スクリプトというレポート作成を自動化できるツールの提供を開始しました。
これによって、Looker Studioを使いGoogle広告とYahoo広告のレポートを自動で作成することができるのではないかと思い試行錯誤した結果、8割方やりたいことができるようになった状況です。
私にもう少し知識があればもっとうまくできるとは思うのですが、今のところレポートの提出に困ることはなく使用できています。
広告レポートの自動化に必要なものは、
- Looker Studio
- Googleスプレッドシート
- Google広告アカウント
- Yahoo広告アカウント
Looker StudioとGoogleスプレッドシートはGoogleアカウントがあればどちらも無料で使えますし、Google広告アカウントと同じものだと非常に便利です。
では、簡単に手順だけ紹介していきます。
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Looker StudioとGoogle広告の連携
Looker StudioとGoogle広告の連携は非常に簡単で、Looker Studio側から「データソースの追加」を選択し、そこでGoogle広告を指定するだけです。
レポートを形成するには、ここからごちゃごちゃ作業が必要となりますが、とにかくこれでLooker Studio内でGoogle広告アカウントの内容を扱うことができるようになります。
YahooスクリプトでGoogleスプレッドシートにレポートを自動作成
2023年2月に提供が開始されたYahooスクリプトによって、比較的簡単にレポートの自動作成ができるようになりました。
Yahooスクリプトを使って、Googleスプレッドシートに定時でレポートを自動作成させます。
ただし、JavaScriptの知識は必要とされますので、素人の私は様々なサイトの力を借りて、必要とするデータのレポートを作ることができました。
- 日別
- キーワード別
- 検索語句別
- デバイス別
- エリア別
上記に対して、表示回数、クリック数、コンバージョン数、費用がわかるようにレポート化しました。
クリック率や、平均クリック単価、コンバージョン率、コンバージョン単価は、上記4つの指標からLooker Studio内で作成します。
レスポンシブ検索広告のレポート化は現在試行中です。。(ややこしい)
Looker StudioとGoogleスプレッドシートの連携
Googleスプレッドシートに作成したYahoo広告のレポートを、今度はLooker Studioに連携させます。
手順はGoogle広告の時と同じで、「データソースの追加」からGoogleスプレッドシート選択、さらに使いたいレポートを選択します。
Googleスプレッドシートの選択には、シート単位で連携が必要となるため、シートが5枚あれば5つのデータを連携させることになります。
Looker Studio内でレポートの形成
ここまで準備ができたら、あとはLooker Studio内で提出するレポートとして形成をしていくだけです。
Google広告単体、Yahoo広告単体のレポート形成はそんなに難しくないかもしれませんが、合算のレポートになると少しハードルはあがるかもしれません。
Looker Studio内で、「混合データ」というものを作成して、Google広告とYahoo広告の指標を一致させて表示させます。
数値がくずれるものもありますので、そこには関数を使って正しく表示させるようにします。
出来上がりの一例がこちらです。
まとめ
一応の形になるまで、2週間ほど、業務の合間に作業をしてここまでできるようになりました。
JavaScriptの知識はほぼ0に近いので苦労しましたが、Looker Studioは扱い慣れていた分助かりました。
1つ完成させてしまえば、広告主様の数が増えても複製することが可能です。
今回はGoogle、Yahooの検索広告でのレポートの自動化でしたが、各媒体でスクリプトが用意されていれば、Googleスプレッドシートにレポートデータを作成して、Looker Studioでまとめてレポート化することができそうです。
スクリプトは定時で起動するようにすれば(私は5時~6時)、出社のタイミングで前日までのレポートができあがっています。
レポート作成に要する時間は単純な作業となってしますので、自動化することで別の作業ができます。
まだ実現できていないレポートもありますが、うまく機能を使いこなしていきたいと思います。